横顔の石膏胸像

受け口の矯正

受け口は下あごが出て見えるだけでなく、顔の非対称、開咬、反対咬合などさまざまな症状を伴うため、正確な診断のうえで治療することをおすすめします。

受け口とは?

受け口とは、下あごが上あごより前に突き出ている状態をいい、下あごの成長が過剰であるか、上あごの成長が相対的に不足していることで起こります。顔が長く見え、非対称を伴うことが多くあります。このほかにも、反対咬合(下の歯が上の歯より前に出ている状態)、開咬(歯を食いしばったときに上下の前歯の間にすき間ができる状態)などが見られることも多くあります。

受け口の原因には、遺伝的要因、悪い習慣(幼い頃から下あごを前に突き出す癖)などの環境的要因、全身疾患などがあり、遺伝的な影響が最も大きいと考えられています。

手術をしない矯正治療で受け口を治療できる場合

あごの突出の程度、下の前歯の傾き、下の歯の間のスペース、非対称の程度などを考慮して、手術または矯正治療によって治療することができます。以下の条件を満たす場合は、手術をしない矯正治療で受け口の治療が可能です。

横顔の石膏像(あごのイメージ)

01 / 03

あごの突出がひどくないこと。

02 / 03

下の前歯の角度が内側(舌側)に
大きく倒れていないこと。

03 / 03

下の歯の間に十分なスペースがあること。

受け口矯正の効果

01

顔が小さく見えるようになります。

02

あごが下がることで、相対的に鼻が高く見えるようになります。

03

開咬もあわせて改善され、発音時に息が漏れる問題が解消されます。

04

咀嚼機能が向上し、消化器の問題が改善されます。

05

非対称を整え、顔のバランスを取り戻します。

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よくある質問

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手術が必要と言われました。矯正だけでは無理でしょうか?

あごの骨のずれが大きくなければ、歯の位置と角度を調整してかみ合わせを整えられる場合があります。手術をすすめられた場合でも、横顔のレントゲン計測で矯正で可能な範囲かどうかをあらためて確認できます。反対に、あごの骨のずれが大きい場合は、手術と矯正をあわせて考える必要があります。

矯正だけでできるかどうかはどう判断しますか?

見た目だけではあごの骨のずれを正確に確認しにくいため、横顔のレントゲンで上下のあごの位置、前歯の角度、歯が動ける範囲を総合的に分析し、矯正だけで治療できるかを確認します。

矯正だけで治すときはどうしますか?

まず、上の前歯が下の前歯を自然に越えられるよう、歯が動くスペースを確保します。必要に応じてバイトプレートを使って上下の歯が当たらないようにし、上の歯並びは前へ、下の歯並びはミニスクリューを使って後ろへ動かします。抜歯の有無は、歯の位置と必要なスペースを確認してから決めます。

原因はどのように分かれますか?

前歯の向きだけが逆になっている反対咬合は、矯正で対応します。下あごが大きい、または上あごが小さい骨格性の反対咬合は、ずれの大きさによって矯正のみか手術併用かに分かれます。下あごを前に出してかむ機能性のものかどうかも必ず確認する必要があります。

矯正であごの骨も変わりますか?

いいえ。すでに成長を終えた下あごの骨そのものの大きさは、矯正では変わりません。あご先が違って見えるのは、歯並びとあごの回転が変わってそう見えるためです。あごの骨が短い場合(下あごが小さい場合)も、矯正の限界を先にお伝えします。

治療後にまたずれることはありませんか?

あごの骨のずれが大きいのに歯の角度だけを無理に合わせると、治療後にかみ合わせがまたずれることがあります。そのため矯正だけで行う場合も歯が耐えられる範囲内で計画し、その範囲を超える場合は外科矯正をおすすめします。

手術が必要な場合はどうしますか?

地域の協力病院や大学病院の中から患者さんが選べるようご案内します。手術前後の矯正は、セラミック歯科で引き続き行えます。

子どもの下あごが出ている場合、いつ診てもらうべきですか?

成長をコントロールできる時期に確認するのがよいです。遅くとも9歳までに一度検診を受けることをおすすめします。

大人も矯正だけで治せますか?

あごの骨のずれの大きさによって異なります。計測のあとに可能な範囲をお伝えします。

手術のように顔が変わりますか?

矯正で変わるのは歯と口元です。手術ほどの骨の形の変化は期待しにくいです。

手術をする場合、矯正はどこで行いますか?

手術前後の矯正はセラミック歯科で行えます。手術を受ける病院は選べるようご案内します。

下あごが小さい(無顎)場合も矯正で改善しますか?

歯並びと唇の位置が変わることで、あご先が出て見えるようになります。ただし、実際のあごの骨の長さは変わりません。

副作用と限界
  • あごの骨のずれが大きい場合、矯正だけでは横顔の変化に限界があります。
  • 矯正後に成長が残っていたり、保定のケアが不十分だったりすると、またずれることがあります。
  • 歯根吸収や歯ぐきが下がることが起こる場合があります。

治療の結果と副作用には個人差があります。

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