
顔面科学に基づく矯正診断
セラミック歯科の歯列矯正は、単に歯並びをきれいに整えるだけでなく、顔全体のバランスと調和を考える「顔面科学」に基づいて治療を進めます。
セラミック歯科の顔面科学

正面から見た顔の理想的なバランス
正面から見たとき、生え際・眉間・鼻先は1:1:1の比率が最も理想的で、
唇は鼻先からあご先までの1/3の位置で閉じ合わさるのが最も理想的な比率です。

横顔の科学
E-Lineは口ゴボ(口元の突出)を判断する最も基本的な診断方法で、
横から見たときに鼻先とあご先を結ぶ線(E-Line)を基準に突出の程度を判断します。
横顔の写真に線を引いてみたり、定規を鼻とあごに当てたりしたときに、
E-Lineより唇が前に出ていれば口ゴボといえます。
顔の骨の成長と変化を考慮
鼻先から口、あごへと続く横顔は、幼いころは丸みのある突出型ですが、大人になるにつれて直線型になり、年齢を重ねると口元が引っ込んだ形になります。
下あごの成長は大人になるころに最大となり、その後は歯槽骨(歯ぐきの骨)が吸収されて、口元がむしろ引っ込んで見えるようになるのです。
(逆に、年齢を重ねるにつれて口元がむしろ突出してくる場合もあります。)
セラミック歯科では約5,000件の歯列矯正の症例をもとに、矯正開始時から年齢によるあごの骨の変化を考慮するだけでなく、
矯正中の定期検査で顔の骨の成長と変化までチェックし、より効果的な矯正ができるよう努めています。

よくある質問
質問を押すと答えが開きます。
矯正をすると顔も変わりますか?
矯正で変わるのは、歯並びとその周りの歯ぐきの骨の位置、そしてその上にある唇の位置です。すでに成長を終えたあごの骨そのものを矯正だけで変えるには限界があります。そのため私は、矯正で改善できる部分と改善が難しい部分を最初にご説明します。
どんな検査をしますか?
歯の写真だけで結論を出さず、下記の検査で歯とあごの骨の位置を確認します。
- 横顔のレントゲン(セファロ):歯とあごの骨の位置、前歯の角度
- パノラマ:歯の根、親知らず、歯ぐきの骨の状態
- 正面のレントゲン(PAセファロ):矯正を始めると決めた場合、左右の非対称を確認
- 顔の写真:矯正を始めると決めた場合、正面・45度・横顔を、自然な表情と笑顔で
- 口腔スキャン(iTero):必要に応じて歯並びを3Dで型取り、型取りの材料を噛む工程なし
矯正の計画では何を見ますか?
私は歯並びをそろえることだけを目標にしません。笑ったときに見える歯のラインと形、顔全体の調和、口元、かみ合わせ、治療後の維持まで一緒に計画します。予想される変化と変わらない部分は、数値と図でご説明します。
治療計画はどのように説明してもらえますか?
原因、方法、期間、限界、ほかの選択肢の5つを順番にお話しします。方法には、抜歯の有無、ミニスクリュー(固定源として使う小さなネジ)を使うかどうか、装置の種類が含まれます。ほかの選択肢とは、部分矯正、外科矯正、ラミネートなどです。
矯正中はどのくらいの頻度で通いますか?
装置を付けたあと、最初の2回は2週間おきに来院していただき、慣れ具合を確認します。その後は通常、月に1回来院していただき装置を調整します。途中で横顔をあらためて評価し、計画を調整することもあります。
あごの骨のずれが大きい場合はどうしますか?
矯正だけでは望む変化に届きにくい場合は、外科矯正もあわせてご相談します。手術が必要なときは、地域の協力病院や大学病院の中から患者さんが選べるようご案内します。
相談した当日に矯正を始められますか?
まず精密検査と計画のご説明を行います。計画を十分にご理解いただいてから始められます。
矯正期間はどのくらいかかりますか?
歯の状態によって異なります。口元の突出(出っ歯・口ゴボ)の矯正は通常約2〜2.5年とご案内していますが、診断と歯を動かす範囲によって変わります。検査のあとに予想期間をお伝えします。
会社員でも通えますか?
火曜日と木曜日は夜9時まで診療しているので、仕事帰りにも通えます。
副作用と限界
- 矯正中に歯の根が短くなる歯根吸収が起こることがあり、その程度は人によって異なります。
- 歯ぐきが下がったり、歯と歯の間にすき間ができたりすることがあります。
- 矯正後に保定装置をきちんと使わないと、歯がまた動くことがあります。
- あごの骨の問題は、矯正だけでは限界があります。
治療の結果と副作用には個人差があります。
