症例 · 審美補綴
前歯の歯並び(叢生)を矯正なしでラミネートベニアに|歯ぐきのラインも一緒に整えた30代の症例
前歯が少しねじれて重なっている程度なら、矯正をしなくてもラミネートベニアで歯並びを整えられることがあります。この症例では、30代前半の女性の上の前歯6本にセラネート(ラミネートベニア)を装着し、歯肉整形で左右ふぞろいの歯ぐきのラインも一緒に整えました。歯並び、色、形、歯ぐきを一度に変えた例です。
症例のまとめ
- お悩み:前歯のガタガタを整えたい。歯ぐきの形をそろえたい。白く明るい色にしたい(30代前半女性)
- 診断:上の前歯4本(中切歯・側切歯)がねじれて重なっている。上あごがV字に細く、前歯6本の大きさと比率が不ぞろい。歯ぐきのラインが左右非対称。前歯の先端に欠けとすり減り。上下の前歯の当たりが強い
- 治療:上の前歯6本のセラネート(ラミネートベニア)+歯肉整形
- 削る量:出っ張った部分以外は最小限(症例ごとに診断で決定)
- 今回の範囲:上の歯のみ(下の前歯の重なりは今回は治療せず、のちにホワイトニングを予定)
- 治療後:しみる症状は見られませんでした

歯並びのガタガタは、矯正しないと治りませんか?
原則としては、歯が重なっている場合は先に矯正をして、それからラミネートベニアを行うほうが、かみ合わせにも、削る量の面でも有利で、長い目で見ても安定します。
ただ、住まいや治療期間(矯正は1〜2年かかることが多い)などの事情で、矯正を選べない方もいます。重なりが軽度から中等度であれば、ラミネートベニアだけで整えられる場合があります。この方は重なりで出っ張った部分がそれほど大きくなかったため、ラミネート単独で進めました。

どこを診て、治療範囲を決めたのですか?
まず顔全体のバランスを見ました。顔の上・中・下の比率はほぼ均等で、かみ合わせの面も瞳を結ぶ線とほぼ平行でしたが、歯の真ん中のラインが顔の中心とずれていました。
口の中では、側切歯が大きくねじれていること、上あごがV字に細いために前歯6本の大きさと比率がそろっていないこと、前歯の先端が欠けてすり減っていることが分かりました。下の前歯も重なっていましたが、ご本人の希望で今回は上の歯だけを治療しました。

なぜ歯肉整形も一緒に行ったのですか?
歯だけをまっすぐにしても、歯ぐきの高さが左右でずれていると、笑ったときにふぞろいに見えます。そこで右の側切歯、左の中切歯と側切歯の歯ぐきを整え、左右のラインをそろえました。歯と歯ぐきを同時に整えることで、仕上がりの印象がまとまります。
治療の結果は?
上の前歯6本のラミネートベニアと歯肉整形で、前歯のラインがそろい、歯ぐきも左右対称に近づきました。色は明るく、先端の形も均一になり、歯の真ん中のずれも改善しています。出っ張った部分以外は削る量を最小限にしたため、治療後にしみる症状は見られませんでした。
渡韓して治療する場合の日程と費用は?
通常のセラネートは約1週間で2回の来院が目安です。歯肉整形を一緒に行う場合は、歯ぐきの状態によって日程が変わります。
セラネートは1本60万ウォン(付加価値税10%別途)、日本円で1本約7.1万円が目安です(2026年10月23日の基準レート 100円=844ウォンで換算)。歯肉整形の費用は範囲によって異なり、検査後にご案内します。
よくある質問
どのくらいの重なりまでラミネートで治せますか?
軽度から中等度が目安です。重なりが強い場合や、かみ合わせに問題がある場合は、先に矯正をおすすめすることがあります。
歯並びをラミネートで整えると、たくさん削りますか?
出っ張っている歯は削る量が増えますが、それ以外の歯は最小限にとどめます。どの歯をどれだけ削るかは、治療前に設計してご説明します。
下の歯は一緒に治さなくても大丈夫ですか?
見た目と、かみ合わせの状態によります。この方は上の歯を優先し、下の歯はのちにホワイトニングで色を合わせる予定にされました。
矯正とラミネート、どちらが合うか相談できますか?
はい。当院では矯正歯科専門医の院長が、まず矯正が合うかどうかを確認します。歯の写真を公式LINEでお送りください。
この症例は当院で治療したものです。記事の内容は、矯正歯科専門医の代表院長が監修しています。
監修者
キム・ソンミン(金善敏) セラミック歯科 代表院長
矯正歯科専門医(韓国保健福祉部)、東京医科歯科大学 博士、日本矯正歯科学会 正会員。日本語でのご相談は院長が直接担当します。
ご注意
※ 実際の治療症例です。治療の結果、期間、来院回数には個人差があります。
※ ラミネートベニアやクラウンは、症例によって歯を削る量が変わります。削らない、または削る量を最小限にできる場合もありますが、診断で決まります。装着後にしみる症状、割れや外れ、歯ぐきの変化が起こることがあり、定期的な検診が必要です。
※ 写真は歯の部分のみ、患者さまの同意を得て掲載しています。費用は2026年10月時点のものです。
