症例 · 審美補綴
強い歯並びの乱れ(叢生)を矯正なしで整えた症例|ラミネートベニアと2本のクラウン
歯並びの乱れが強いと、「ラミネートでは難しい」と言われることがあります。それは間違いではありません。すべての歯を同じように扱うと、実際に難しいからです。この症例では、20代の女性の強い重なりに対し、角度が大きくずれた2本だけをクラウンにし、ほかの歯はラミネートベニアで削る量を最小限にすることで、矯正なしで歯並びを整えました。
症例のまとめ
- お悩み:ガタガタの歯並びを整えたいが、矯正は時間がかかるので避けたい(20代女性)
- 診断:上下の前歯に強い重なり(叢生)。上の真ん中の2本が前に出て、あいだにすき間。両側の側切歯が内側に入り込んでいる。下の前歯も前に出て重なっている
- 治療:角度が大きくずれた上の側切歯2本をクラウン、ほかはセラネート(ラミネートベニア)
- 削る量:歯ごとに変える(クラウンの2本は十分に、ほかは最小限)
- 色:自然で明るめの色

歯並びが強く乱れていても、ラミネートでできるのですか?
強い叢生では、一般的に「ラミネートだけでは難しい」と判断されることが多いです。すべての歯を同じ量だけ削ってかぶせようとすると、実際にうまくいかないからです。
ポイントは、歯ごとに削る量を変えることです。どの歯がどれだけ角度からずれているかによって方法を分ければ、矯正なしでも整えられる場合があります。


どの歯をクラウンにして、どの歯をラミネートにしたのですか?
- 角度のずれが大きい上の側切歯2本:クラウン(十分に削って形を作り直す)
- そのほかの歯:ラミネートベニア(削らない、または削る量を最小限に。症例ごとに診断で決定)
すべての歯を大きく削るのではなく、角度が大きくずれた歯だけを十分に削り、ほかはできるだけ残す計画です。ご本人にもこの点をよく理解していただいたうえで進めました。
治療の結果は?
上の前歯はそろったラインになり、下の前歯も上の歯と形や色がなじんでいます。歯ぐきも健康な状態を保っています。自然で明るい色で、見た目とかみ合わせの両方が安定した結果になりました。


この方法が合わないのはどんな場合ですか?
すべてのケースでラミネートが使えるわけではありません。歯の位置、角度、かみ合わせを総合的に診て判断します。重なりがさらに強い場合や、かみ合わせに問題がある場合は、矯正のほうが歯を削らずに済み、長い目で見ても有利なことがあります。当院では矯正歯科専門医の院長が、矯正が合うかどうかも一緒に確認します。
渡韓して治療する場合の日程と費用は?
ラミネートとクラウンを組み合わせる場合、本数とかみ合わせによって日程が変わります。レントゲンと口腔内写真を拝見してからご提案します。
費用の目安(1本):セラネート60万ウォン(付加価値税10%別途、約7.1万円)、前歯のオールセラミック・ジルコニアクラウン70万ウォン(約8.3万円)。2026年10月23日の基準レート(100円=844ウォン)で換算した目安です。
よくある質問
ほかの歯科で「ラミネートは難しい」と言われました。
歯並びの状態と、どこまでの変化を望むかによって判断が分かれることがあります。歯の写真をお送りいただければ、当院の考え方をお伝えします。
クラウンになる歯は、神経をとりますか?
必ずではありません。歯の位置と削る量によって判断し、事前にご説明します。
矯正したほうがいい場合は?
重なりが強い場合、かみ合わせに問題がある場合、歯を削りたくない場合は、矯正のほうが合うことがあります。
ラミネートとクラウンで色の差は出ませんか?
同じ色見本で合わせて作るので、並んでも自然に見えるようにしています。
この症例は当院で治療したものです。記事の内容は、矯正歯科専門医の代表院長が監修しています。
監修者
キム・ソンミン(金善敏) セラミック歯科 代表院長
矯正歯科専門医(韓国保健福祉部)、東京医科歯科大学 博士、日本矯正歯科学会 正会員。日本語でのご相談は院長が直接担当します。
ご注意
※ 実際の治療症例です。治療の結果、期間、来院回数には個人差があります。
※ ラミネートベニアやクラウンは、症例によって歯を削る量が変わります。削らない、または削る量を最小限にできる場合もありますが、診断で決まります。装着後にしみる症状、割れや外れ、歯ぐきの変化が起こることがあり、定期的な検診が必要です。
※ 写真は歯の部分のみ、患者さまの同意を得て掲載しています。費用は2026年10月時点のものです。
