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ブラックトライアングルと前歯のすき間を、ラミネートベニアと歯肉整形で整えた70代の症例

監修:キム・ソンミン(金善敏) セラミック歯科 代表院長・矯正歯科専門医 · 最終更新 2026-10-23

前歯のあいだにできる黒い三角形(ブラックトライアングル)やすき間は、年齢を重ねてからでもラミネートベニアで目立たなくできることがあります。この症例では、海外から来院された70代の女性の上の前歯6本に、歯肉整形で歯ぐきのラインをそろえたうえでセラネート(ラミネートベニア)を装着しました。歯の大きさのバランス、すき間、色の違いを一緒に整えています。

症例のまとめ

  • お悩み:前歯の形と歯ぐきのラインが気になる。歯と歯のあいだのすき間を閉じたい。白くまっすぐな歯並び(いわゆるハリウッドスマイル)にしたい(70代女性・海外在住)
  • 診断:上の前歯2本が大きく、右の側切歯は小さくすり減っている。前歯のあいだにブラックトライアングル、左の前歯の横にすき間。歯ぐきの高さが左右で違う。以前のレジンの色が周りと合っていない
  • 治療:上の前歯4本の歯肉整形 → 犬歯から犬歯まで6本のセラネート(ラミネートベニア)
  • 削る量:最小限(症例ごとに診断で決定)
  • 来院の流れ:歯肉整形 → 歯ぐきが落ち着いてから最終装着(歯ぐきの治りには個人差があります)
  • かみ合わせ:上下の前歯が深く密着していたため、割れないようにかみ合わせを調整
ブラックトライアングルとすき間 治療前と治療後(ラミネートベニア6本)
ブラックトライアングルとすき間 治療前と治療後(ラミネートベニア6本)

70代でもラミネートベニアはできますか?

年齢だけで決まるわけではありません。大切なのは、歯ぐきと骨の状態、かみ合わせ、残っている歯の状態です。この方は奥歯が何本か抜けていましたが、前歯のかみ合わせ、すり減り方、歯の傾きは比較的安定していたため、ラミネートベニアで十分に整えられると判断しました。

奥歯の欠損には、帰国後に別の治療を予定されていたため、それまで使える仮の入れ歯をお作りしました。

治療前:上の前歯のブラックトライアングルと歯ぐきのふぞろい
治療前:上の前歯のブラックトライアングルと歯ぐきのふぞろい

ブラックトライアングルは、どうやって目立たなくしたのですか?

ブラックトライアングルは、歯と歯のあいだの歯ぐきが下がったり、歯の形が根元に向かって細かったりするとできる、黒い三角形のすき間です。ラミネートベニアでは、歯の側面の形を少しふくらませて、歯と歯が接する位置を歯ぐき側へ下げることで、すき間を小さくします。

ただし、すき間を埋めようとして歯の幅だけを広げると、前歯が横に大きく見えてしまいます。そこで先に歯ぐきのラインを整え、歯の縦と横の比率から設計しました。

治療前:左の前歯の横のすき間と、以前の被せ物
治療前:左の前歯の横のすき間と、以前の被せ物

なぜ先に歯肉整形をしたのですか?

上の前歯2本の歯ぐきの高さが左右で違い、歯ぐきが歯をおおっていたため、歯が短く見えていました。右の側切歯も、すり減って短くなっていました。そこで、上の前歯4本の歯ぐきを整える歯肉整形を行い、左右の高さをそろえました。

最終的なラミネートベニアは、歯ぐきが十分に落ち着いてから装着します。歯ぐきが不安定なうちに装着すると、出血したり、歯ぐきとの境目がなじまなかったりするためです。この方は歯ぐきの治りがよく、装着当日も出血はありませんでした。

色はどう決めましたか?

ご希望は、明るく白い色と、まっすぐな歯の先端のラインでした。一方で、左の小臼歯にはすでにオールセラミックの被せ物が入っていたため、その色とも自然になじむように色見本で合わせました。

「白くて整った歯」を好むか、「治療したと分からない自然な歯」を好むかは、文化や好みによって違います。当院では、どちらが正しいということではなく、ご本人の希望と顔立ちに合わせて形と色を決めています。

治療の結果は?

前歯のあいだのブラックトライアングルと左側のすき間は小さくなり、歯の大きさのバランスも整いました。歯ぐきのラインは左右がそろい、以前のレジンの色の違いも目立たなくなっています。上下の前歯が深くかみ合う方は、ラミネートベニアが外れやすいことがあるため、かみ合わせを調整したうえで装着しています。

治療後:歯肉整形とラミネートベニアで整えた上の前歯
治療後:歯肉整形とラミネートベニアで整えた上の前歯

渡韓して治療する場合の日程と費用は?

通常のセラネートは約1週間で2回の来院が目安です。この方のように歯肉整形を先に行う場合は、歯ぐきが落ち着くまでの期間が加わり、その長さには個人差があります。日程はレントゲンと口腔内写真を拝見してからご提案します。

セラネートは1本60万ウォン(付加価値税10%別途)、日本円で1本約7.1万円が目安です(2026年10月23日の基準レート 100円=844ウォンで換算)。歯肉整形の費用は範囲によって変わるため、検査後にご案内します。

よくある質問

歯ぐきが下がってできたすき間も、ラミネートで閉じられますか?

すき間の大きさと歯ぐきの状態によります。歯の形を変えて小さくできることが多いですが、歯周病が進んでいる場合は、先に歯周治療を行います。

歯肉整形は痛いですか?

局所麻酔をして行います。処置後しばらくは歯ぐきがしみたり、違和感が出たりすることがあり、治り方には個人差があります。

上下の歯が深くかんでいても大丈夫ですか?

外れたり割れたりしやすい条件なので、かみ合わせを確認し、必要な場合は調整してから装着します。歯ぎしりのある方には就寝時のマウスピースをおすすめしています。

帰国後に外れたらどうすればいいですか?

外れたセラネートは捨てずに保管し、写真を添えて公式LINEでご連絡ください。付け直しや作り直しには来院が必要です。

この症例は当院で治療したものです。記事の内容は、矯正歯科専門医の代表院長が監修しています。

監修者

キム・ソンミン(金善敏) セラミック歯科 代表院長
矯正歯科専門医(韓国保健福祉部)、東京医科歯科大学 博士、日本矯正歯科学会 正会員。日本語でのご相談は院長が直接担当します。

ご注意

※ 実際の治療症例です。治療の結果、期間、来院回数には個人差があります。

※ ラミネートベニアやクラウンは、症例によって歯を削る量が変わります。削らない、または削る量を最小限にできる場合もありますが、診断で決まります。装着後にしみる症状、割れや外れ、歯ぐきの変化が起こることがあり、定期的な検診が必要です。

※ 写真は歯の部分のみ、患者さまの同意を得て掲載しています。費用は2026年10月時点のものです。

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歯の写真をお送りいただければ、代表院長が日本語で事前にお答えします。正確な診断と費用は、来院時の検査のあとにご案内します。

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