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症例 · セラネート(ラミネートベニア)

すきっ歯をラミネートベニアで閉じた症例|前歯の2.7mmのすき間・矯正なし

監修:キム・ソンミン(金善敏) セラミック歯科 代表院長・矯正歯科専門医 · 最終更新 2026-10-23

前歯のすき間(すきっ歯・正中離開)は、矯正をしなくてもラミネートベニアで閉じられることがあります。この症例では、上の前歯のあいだにあった約2.7mmのすき間を、矯正をせずにセラネート(ラミネートベニア)で整えました。すき間を数本の歯に少しずつ分けて閉じ、長すぎた前歯の長さと歯の色も同時に調整しています。ただし、すき間の原因が歯並びや歯ぐきにある場合は、矯正や歯周治療を先にご提案することがあります。

症例の概要

  • お悩み:前歯のすき間が長年気になっていたが、矯正装置を長くつけるのは避けたい(20代女性)
  • 診断:上の前歯2本のあいだに約2.7mmのすき間。前歯2本が長めで、上下の歯の正中(真ん中)がずれている。下の前歯にも小さなすき間。歯並びとかみ合わせにはそれ以外の大きな問題なし
  • 治療:上下の前歯にセラネート(ラミネートベニア)。すき間の配分、前歯の長さの調整、色の調整
  • 削る量:削らない、または削る量を最小限に(症例ごとに診断で決定)。
  • 治療期間:準備から接着まで、通常は約1週間(目安)
  • 来院回数:通常2回(1回目:準備と型取り、2回目:色を確認してから接着)
  • 渡韓の日程の目安:約1週間で2回の来院+帰国便まで1〜2日の予備日。歯の状態によってはワンデイ(1〜2日で2回)も可能
すきっ歯のラミネートベニア 治療前(上)と治療後(下)
すきっ歯のラミネートベニア 治療前(上)と治療後(下)
治療前:上の前歯のあいだに約2.7mmのすき間(すきっ歯・正中離開)
治療前:上の前歯のあいだに約2.7mmのすき間(すきっ歯・正中離開)

すきっ歯は、矯正しないと治らないのですか?

そう思われている方は多いのですが、方法はひとつではありません。前歯のすき間を閉じる方法には、主に次の4つがあります。

  • 矯正治療:歯そのものを動かしてすき間を閉じます。原因から治せますが、期間は1〜2年ほどかかることが多いです。
  • ダイレクトボンディング(レジン):歯に樹脂を盛って閉じます。手軽で費用も抑えられますが、色や形の再現と、長い目で見た変色には限界があります。
  • ラミネートベニア:歯の表面に薄いセラミックを貼ります。すき間だけでなく、形・長さ・色を一緒に整えられます。
  • クラウン(被せ物):形を大きく変えられますが、歯を削る量が多く、すき間だけが悩みの方には負担が大きい方法です。

当院では、ラミネートのご相談でも、まず矯正歯科専門医の院長が「矯正のほうが合っていないか」を確認します。この方は、すき間以外の歯並びとかみ合わせに大きな問題がなく、前歯の長さと色も変えたいというご希望でした。矯正だけでは長さと色は変わらないため、ラミネートベニアを選びました。

2.7mmのすき間を、どうやって自然に閉じたのですか?

いちばん大事にしたのは「すき間の分け方」です。2.7mmを前歯2本だけで埋めると、前歯だけが横に広く見えてしまいます。そこで、すき間を左右の数本の歯に少しずつ分け、1本1本の幅と長さの比率が自然に見えるように設計しました。

あわせて次の3点も調整しています。

  • 前歯の長さ:上の前歯2本が周りの歯より長かったため、先端の位置を整えて、隣の歯と釣り合う長さにしました。
  • 正中のずれ:上下の歯の真ん中が少しずれていたので、ラミネートの形で見た目のずれが目立たないようにしました。
  • 色:下の前歯も含めて、上下の色がそろうように合わせました。

歯はどのくらい削りましたか?

セラネートは、削らない、または削る量を最小限にすることを基本にしています。ただし、削るかどうかと削る量は、歯の形・位置・色によって症例ごとに決まります。この方のように前歯の長さを短くする場合は、先端を整える必要が出ることもあります。

詳しくは、コラム「歯を削らない、または最小限に削るラミネート」とは?(/ja/column/no-shave-laminate/)でご説明しています。

治療の結果は?

上の前歯のあいだの2.7mmのすき間は閉じ、長かった前歯2本も周りの歯と釣り合う長さになりました。下の前歯の小さなすき間も閉じ、上下の色もそろっています。すき間を数本に分けたことで、正面から見たときに特定の歯だけが大きく見えることはありません。

治療後:すき間を数本の歯に分けてセラネート(ラミネートベニア)で閉じた上の前歯
治療後:すき間を数本の歯に分けてセラネート(ラミネートベニア)で閉じた上の前歯
治療後:上下の前歯(上下の色をそろえて調整)
治療後:上下の前歯(上下の色をそろえて調整)

渡韓して治療する場合、日程と費用はどのくらいですか?

  • 来院:通常のセラネートは約1週間で2回です。1回目に必要に応じて歯の準備と型取りを行い、2回目に仮着で色を確認してから接着します。
  • 滞在:最終装着のあと、帰国便まで1〜2日の予備日をおすすめしています。本数や削る量によって日程が変わることがあります。
  • 費用:セラネートは1本60万ウォン(付加価値税10%別途)です。日本円では1本約7.1万円、税込66万ウォンで約7.8万円が目安です。料金は韓国の方と同じです。
  • 為替:2026年10月23日の基準レート(100円=844ウォン)で換算しました。実際のお支払いは為替によって変わります。
  • 治療費以外:航空券と宿泊費が別にかかります。

日程の立て方は「歯科治療のための渡韓、何日必要?」、日本との費用の違いは「韓国のラミネートベニア料金は?」にまとめています。

ラミネートベニアが向かないすきっ歯はありますか?

あります。すき間の原因が歯並びそのものにある場合や、歯ぐきの炎症で歯が動いてすき間が広がっている場合は、ラミネートで隠すより、矯正や歯周治療を先に行うほうがよいことがあります。歯ぎしりや食いしばりが強い方は、状態を整えてから進めることもあります。どの方法が合うかは、レントゲンと口腔内写真で原因を確認してからお伝えします。

よくある質問

すき間が大きくても、ラミネートだけで閉じられますか?

すき間の大きさだけでは決まりません。この症例は2.7mmでしたが、ほかの歯並びとかみ合わせに問題がなかったため、数本に分けて閉じることができました。歯の幅が広くなりすぎる場合は、矯正を組み合わせたほうが自然なこともあります。

下の前歯のすき間も一緒に治せますか?

はい、上下を同じ日程で治療できます。上下の色をそろえやすいのも、同時に行う利点です。

ラミネートベニアはどのくらい持ちますか?

使える期間は、ケアの状態とかむ習慣によって大きく変わります。割れたり、外れたり、色が変わったりした場合は、作り直しが必要になることがあります。歯ぎしりのある方には、寝るときのマウスピースをおすすめしています。

帰国後に外れたらどうすればいいですか?

外れたセラネートは捨てずに保管し、写真を添えて公式LINEでご連絡ください。付け直せるか作り直しが必要かを判断します。付け直しや作り直しには来院が必要です。

渡韓前に、自分がラミネートで治せるか相談できますか?

はい。公式LINEで歯の写真をお送りいただければ、日本語で事前にご相談いただけます。正確な診断は、来院時に歯とかみ合わせを拝見してから行います。

監修者

キム・ソンミン(金善敏) セラミック歯科 代表院長

矯正歯科専門医(韓国保健福祉部)、東京医科歯科大学 博士、日本矯正歯科学会 正会員。日本語でのご相談は院長が直接担当します。

ご注意

※ 実際の治療症例です。治療の結果、期間、来院回数には個人差があります。

※ ラミネートベニアは、症例によっては歯を削る必要があります。装着後にしみる症状、割れや外れ、歯ぐきの変化が起こることがあり、定期的な検診が必要です。

※ 費用は2026年10月時点のものです。

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