ひと目でわかる
- 向いているケース
- 前歯が小さい、すき間がある、少し内側にあるなど、足す余地がある場合
- 治療の流れ
- 歯の位置の確認 → 3Dで足す厚みを確認 → ノンプレップか最小限の切削かを決定
- 期間・限界
- 前歯が出ている場合や色がとても暗い場合は、ノンプレップでは難しくなります
詳しい説明
ノンプレップ・ラミネートベニアは、歯を整えずに0.2〜0.5mm前後のごく薄いセラミックを歯の上に足して接着する方法です。前歯が小さい、歯と歯の間にすき間がある、少し内側に入っている、先がすり減って短くなっているなど、歯に足す余地があるときに自然な仕上がりになります。前歯が前に出ている、互いに重なっている、色がとても暗い場合は、ノンプレップでは厚く見えたり色を隠しにくかったりします。セラミック歯科では、矯正歯科専門医が歯の位置を先に確認し、少し動かせばノンプレップが可能になる歯もあわせて探します。
01°
ノンプレップが合っていた例、一部だけ整えた例、先に歯を動かした例
1人の方の中でも、ノンプレップの歯と最小限の切削の歯が混在することがよくあります。歯ごとにどう決めたかを、実際の症例でご紹介します。
CASE01
前歯の間が2.7mm開いていた例
ラミネートベニア(セラネート)14本 · すき間を複数の歯に分けて足し、ノンプレップ・最小限の切削で埋める
治療前 · 2026年2月 治療前のお口の正面。上の中切歯の間が約2.7mm開いており、歯に足す余地が十分にありました。
治療後 · 2026年3月 治療後のお口の正面。すき間を中央の2本の前歯に集めず隣の歯に分けて足したため、前歯1本1本の幅が自然に残りました。
- 状態
- 上の中切歯の間に約2.7mmのすき間、2本の前歯がやや長い、上下の正中線のずれ、下の前歯の小さなすき間(20代女性)
- 選択
- セラネート上6本・下8本、すき間を分けて埋める、長さの調整、色合わせ
- 切削
- 歯ごとにノンプレップまたは最小限の切削
- 行わなかったこと
- 1年以上の矯正(咬み合わせと歯並びに大きな問題がなかったため)
- 期間
- 準備から装着まで通常約1週間、来院2回
CASE02
ほとんど整えず、1本だけ多めに整えた例
上のセラネート8本 · 5本は0.2mm以下で麻酔なし、犬歯1本だけ約0.7mm
治療前 · 2026年5月 治療前。前歯が短く幅広で、中央に黒いすき間があり、右の犬歯がすり減って左より短くなっています。
治療後2週間の点検 · 2026年5月 治療後。長さを足す歯はほとんど整えず、希望する形より外側にあった左の犬歯だけを多めに整えて、左右の犬歯の長さをそろえました。
- 状態
- 2回の矯正後に残ったブラックトライアングル、短く幅広の前歯、前歯が当たらない咬み合わせ、左右の犬歯の長さの差(30代女性)
- 選択
- 上のセラネート8本(#14–#24、e.max)
- 切削
- 5本は0.2mm以下で麻酔なし、左の犬歯は約0.7mmで部分麻酔
- 期間
- 相談当日に準備、翌日に装着(2日間で2回)
CASE03
ノンプレップを希望していたものの、前歯が出ていた例
前歯の部分矯正で先に位置を整えてからノンプレップに
矯正前 · 2025年4月 矯正前のお口の正面。上の中切歯2本が隣の歯より目立って見え、下の前歯の並びもそろっていませんでした。
矯正後・ラミネート前 · 2026年4月 部分矯正後、ラミネート前。前歯を先にそろえて動かし、セラミックを足す余地を作りました。
ラミネート後 · 2026年4月 ラミネート後。上の小臼歯から反対側の小臼歯まで接着し、色と形を合わせました。
- 状態
- 上の中切歯2本が目立ち、下の前歯の並びがそろっていない
- 選択
- 前歯の部分矯正後にノンプレップ・ラミネートベニア、上8本(小臼歯〜小臼歯)
- 行わなかったこと
- 出ている歯を隠すための切削
- 期間
- 部分矯正6か月、矯正終了から約2か月後にセラネートを装着
* 写真は同じ条件で撮影し、患者さまの同意を得て掲載しています。治療の結果と副作用には個人差があります。
02°
どんな歯がノンプレップでできますか? 足す余地があるかどうかが基準です
ノンプレップは歯に薄い層を足す方法なので、足す余地がある歯でのみ自然に仕上がります。材料よりも、この判断が結果を左右します。
01ノンプレップでできることが多い歯
小さな前歯(矮小歯)、歯と歯の間のすき間、少し内側に入った前歯、先がすり減って短くなった前歯、色が少し黄色い程度の歯です。完成形が今の歯より外側にあるため、削る部分がありません。
02ノンプレップが難しい歯
前に出ている前歯は足すとさらに出て見え、重なった前歯は重なった部分を整える必要があります。とても暗い色は薄いセラミックでは隠しにくく、大きなレジンやむし歯がある歯は先に処置する必要があります。
03動かせばノンプレップでできる歯
重なった歯や出ている歯も、前歯の部分矯正で位置を整えると、ノンプレップや最小限の切削に変わる場合があります。前歯の部分矯正は通常4〜6か月です。
04咬み合わせと習慣が気になる歯
上下の前歯が強く当たる場合や、歯ぎしり・くいしばりがひどい場合は、薄いセラミックが割れやすくなります。咬み合わせを先に調整するか、夜に着ける保護装置もあわせて検討します。
ノンプレップでも、接着する面をなめらかに整える程度のごくわずかな調整が必要な場合があり、その場合は事前にお伝えします。
03°
ノンプレップの判断はこのように進めます
歯ごとに、ノンプレップ・最小限の切削・矯正を先に、のどれにするかを決める5つのステップです。
セファロ 矯正歯科専門医による位置の確認。前歯が前に出ているか、重なりが何mmかを見ます。
STEP 01
矯正歯科専門医が、歯が出ていないかをまず確認します
キム・ソンミン院長(矯正歯科専門医)が、前歯が唇側に出ていないか、重なりが何mmか、動かせば足す余地ができるかを確認します。
なぜそうするのですか出ている歯にそのまま足すと、その厚みの分だけ口元がさらに出て見えます。ノンプレップが可能かどうかは、材料ではなく歯の位置がまず決めます。
歯ぐきの境目 歯周病専門医による歯ぐきの境目の確認。セラミックを足す境目が歯ぐきに接する形と、歯ぐきの厚さを見ます。
STEP 02
歯ぐき側の境目が厚くならないかを確認します
ノンプレップは歯を削らないままセラミックを足すため、歯ぐき側の境目に段差ができやすくなります。歯ぐきの厚さと炎症を見て、境目を薄く仕上げられるかを確認します。
なぜそうするのですか境目に段差が残ると、その下に歯垢がたまって歯ぐきの炎症が起き、境目が着色したり歯ぐきが赤く見えたりすることがあります。
正面の厚み
横顔 3D設計画面の例。完成形を今の歯に重ねて足す厚みを事前に確認し、横から見たときに厚く見えないかを確かめます。青は薄く、黄色はより厚く足す部分です。
STEP 03
足す厚みを3Dで事前に計算します
iTero(アイテロ)のスキャンで作ったデジタル模型に完成形を重ね、歯ごとにセラミックが何mm足されるかを計算します。正面だけでなく、横から見たときに前歯が厚く見えないかも確認します。
なぜそうするのですか完成形が今の歯より外側にある部分は削る必要がありません。内側に入れる必要がある部分がある歯だけ、その部分を整えればよいので、歯ごとに答えが変わります。
① 色の比較
② 透け具合の確認 色の透け具合の確認。さまざまな色のサンプルをお口の中に当てて比較し、薄いセラミックの下から元の歯の色がどれくらい透けるかを直接確認します。2枚の写真は同じ患者さまです。
STEP 04
元の歯の色がどれくらい透けるかを確認します
ノンプレップのセラミックは薄いため、下の歯の色が透けます。接着材の色も含めて6種類の色をお口の中に当ててみて、希望の明るさが出るかを確認します。
なぜそうするのですか土台となる歯が暗いと、薄いセラミックだけでは希望の明るさが出ません。その場合はホワイトニングを先に行うか、一部の歯だけ最小限の切削で厚みを確保します。
歯ごとの決定 歯ごとの決定の説明例。どの歯を整えず、どの歯をどれくらい整えるかを、歯の番号とともにお見せします。
STEP 05
歯ごとに、ノンプレップ・最小限の切削・矯正を先に、のいずれかに決めます
結果を歯の番号とともにご説明します。ノンプレップが難しい歯がある場合はその理由(位置・色・咬み合わせ)をお見せし、矯正で変えられるかどうかもあわせてお伝えします。
なぜそうするのですか「すべてノンプレップ」を目標にすると、一部の歯が厚く見えたり色が違って見えたりします。歯ごとに合う方法が違うことを最初から知ったうえで決めていただくほうが、結果に驚かずに済みます。
* 診療写真は患者さまの同意を得て掲載しています。人によって一時的な痛みや違和感などの副作用が現れることがあります。
04°
ノンプレップ・最小限の切削・通常の切削の比較
| ノンプレップ | 最小限の切削(エナメル質の範囲内) | 通常の切削 |
|---|
| 向いている歯 | 小さい、すき間がある、少し内側に入っている歯 | 位置は問題なく、色・形を変えたい歯 | 色がとても暗い、または形を大きく変える歯 |
|---|
| 整える量 | なし(表面を整える程度) | エナメル質の範囲内でおおよそ0.2〜0.5mm | おおよそ0.5〜0.7mm以上 |
|---|
| 麻酔 | 通常は不要 | ごくわずかな調整なら麻酔なしで行うこともある | ほとんどの場合は部分麻酔 |
|---|
| 厚み | 足した分だけ厚くなる | 元の厚みに近い | 元の厚みに近い |
|---|
| 色を隠す力 | 弱い | 中程度 | 強い |
|---|
| 歯ぐきの境目 | 段差ができないよう設計が必要 | 整えやすい | 整えやすい |
|---|
| 限界 | 出ている歯・暗い色は難しい | 元に戻せない | 切削量が大きくなる場合はクラウンを検討 |
|---|
切削量の数値は一般的な範囲です。実際には完成形から逆算して歯ごとに決めます。
05°
このような方は、ほかの治療が先、または治療しなくても大丈夫です
このような方に向いています
- 前歯が小さい方、歯と歯の間にすき間がある方
- 前歯の先がすり減って短くなった方
- 歯の位置は問題なく、色が少し黄色い程度の方
ほかの治療が先です
- 前歯が出ている方、重なっている方:部分矯正の判断が先
- 色がとても暗い方:ホワイトニングを先に、または最小限の切削を検討
- 歯ぐきに炎症がある方:歯周治療が先
- 歯ぎしり・くいしばりがひどい方:咬み合わせと保護装置の確認が先
今は治療しなくても大丈夫です
- すき間が1か所だけでごく小さく、レジンで十分な方
- 色だけがお悩みで、ホワイトニングで希望の明るさになる方
必ずお読みください
· 足した分だけ厚みが出るため、はじめは唇が触れる感じに違和感があることがあります。
· 薄い分、割れることがあります。前歯で硬いものをかみ切らないようにしてください。
· 歯ぐき側の境目に着色や歯ぐきの炎症が起こることがあるため、定期点検が必要です。
· 元の歯の色が透けて、希望するほど明るくならないことがあります。
· 「削らないから」という理由だけで、合わない歯におすすめすることはありません。
ノンプレップ・ラミネートベニアは、本当に歯をまったく削らないのですか?
足す余地がある歯は削らずに接着します。ただし、接着する面をなめらかに整えるごくわずかな調整が必要な場合があり、1人の方の中でも一部の歯はノンプレップ、一部は最小限の切削と組み合わせることが多くあります。
この質問について詳しく見る →ノンプレップ・ラミネートベニアは厚く見えませんか?
歯が小さい、すき間がある、内側にあるなど、足す余地がある歯かどうかを見て、厚く見えないよう3Dで事前に確認してからノンプレップにするかを決めます。3D設計で足す厚みを事前に確認し、横から見たときに出て見えないかを確かめます。
ノンプレップ・ラミネートベニアは、あとで外せば元に戻りますか?
削っていない歯であれば、外したあとも元の歯が残ります。
ノンプレップ・ラミネートベニアは外れやすいですか?
削っていないエナメル質に接着すると、接着力は良好なほうです。外れたり割れたりするかどうかには、咬み合わせや歯ぎしりなどの習慣のほうが大きく関わるため、こうしたリスク要因を先に確認します。
暗い歯の色もノンプレップ・ラミネートベニアで隠せますか?
色がとても暗い場合、薄いノンプレップのセラミックでは隠しにくくなります。ホワイトニングで土台の色を先に明るくするか、その歯だけ最小限の切削でセラミックの厚みを確保する方法をおすすめします。
前歯が少し出ていても、ノンプレップでできますか?
前歯が出ている状態で足すと、その分さらに出て見えます。前歯の部分矯正で先に内側へ動かせばノンプレップや最小限の切削が可能になる場合があるため、矯正歯科専門医が期間とあわせて比較してご説明します。
ワンデイ・セラネートもノンプレップでできますか?
ワンデイ・セラネートも同じ基準で決めます。削るかどうかは今の歯並びと目標とするデザインによって変わり、歯並びがそろっている場合や歯そのものが小さい場合は、ノンプレップでできることが多くあります。
ほかの医院ではノンプレップでできると言われたのに、相談で削る必要があると言われたら?
位置・色・咬み合わせのどれが理由で整える必要があるのかを、検査画面でお見せします。矯正でその理由をなくせるかどうかもあわせてお伝えし、比較をご覧になってから決めていただければ大丈夫です。
COST費用は「治療費用のご案内」1か所にまとめていますラミネート・前歯の費用を見る →
FROM JAPAN
日本からお越しの方へ よくある質問
渡韓して治療を受ける方からよくいただくご質問です。
セラネートの費用の目安はいくらですか?
セラネートは1本55万〜77万ウォン(税込、素材・加工により)で、日本円では1本約6.5万〜9.2万円が目安です。料金は韓国の方と同じで、イベント期間中は外国人の方を含むすべての患者さまに同じ割引価格が適用されます。現在のイベントは
LINEでお問い合わせください。韓国の外国人医療観光客向けの付加価値税還付制度は終了しているため、還付はありません。本数は診断で決まるため、総額は検査のあとにご案内します。
料金表を見る来院回数と、韓国での滞在日数はどのくらいですか?
ワンデイは1〜2日で2回、そのほかのセラネートは約1週間で2回の来院です。矯正・ホワイトニング・歯ぐきの治療を先に行う場合は、その期間が加わります。最終装着のあと、帰国便まで1〜2日の予備日をおすすめしています。装着から約2週間後の点検は
LINEの写真で行い、次に渡韓されたときに直接拝見します。
日本語で相談できますか?
はい。日本語でのご相談は、代表院長キム・ソンミンが直接担当します。渡韓前でも、
LINEで歯の写真をお送りいただければ事前にご相談いただけます。正確な診断は、来院して検査を受けていただいたあとに行います。
帰国後にラミネートが欠けたり外れたりしたら?
まず
LINEで写真をお送りください。外れた場合は、外れたものを保管してください。状態を確認して対応をご案内します。修理や作り直しには来院が必要です。破損時の対応と費用はセラネートの種類によって異なり、治療前にご説明します。
※ 治療結果・通院回数・日程には個人差があります。円の金額は2026年10月時点の目安(100円=840ウォンで換算)で、実際のお支払いは為替によって変わります。
治療の結果と副作用には個人差があります。
前歯の正面・横からの写真で、先にご相談いただくこともできます