ORTHO OR VENEER

矯正とラミネートベニア、どちらを先に?

キム・ソンミン代表院長担当 キム・ソンミン院長(矯正歯科専門医、判断)・アン・イルソプ院長(歯周病専門医・統合歯科専門医)・監修 キム・ソンミン院長院長紹介を見る →

最終確認 2026年10月29日・キム・ソンミン院長(矯正歯科専門医、大韓歯科矯正学会認定医)

ひと目でわかる

向いているケース
前歯の悩みが色・形なのか、位置なのか迷っているケース
治療の流れ
悩みを分ける → 前歯の角度・乱れの程度を測定 → ラミネートのみの場合と部分矯正後に行う場合を比較
期間・限界
両方が混ざっている場合は、前歯の部分矯正(通常4〜6か月)のあとで削る量を減らす方法があります
詳しい説明

悩みが歯の色や形であればラミネートベニアが先、歯が前に出ている・乱れているといった位置の問題であれば矯正が先になることが多くあります。位置の問題をラミネートで隠そうとすると、出ている分だけ歯を削る必要があり、神経に近づくことがあります。また、削った歯は元に戻せません。両方が混ざっている場合は、前歯だけを通常4〜6か月動かして位置を整えたあと、削る量を減らすか、削らずにラミネートを付ける方法があります。セラミック歯科では、矯正歯科専門医が前歯の角度と乱れの程度をmm単位で測り、ラミネートのみの場合と部分矯正後に行う場合の期間と切削量を、1回のご相談で並べて比較します。

01°

ラミネートを選んだケース、矯正を先に行ったケース、矯正だけで終わったケース

同じ前歯の悩みでも、答えは3つに分かれます。実際にどのように判断したかを症例でお見せします。

CASE01

乱れた前歯をラミネートで整えたケース

ラミネートベニア(セラネート)8本(#14〜24)と歯ぐきの形成・出ている部分以外は最小限の切削・下の前歯の乱れた並びはそのまま

ラミネート前の上下の前歯が見える口腔内正面治療前・2025年8月
治療前。上の前歯4本がねじれて互いにずれており、歯列がV字に狭いため前歯6本の比率が合わず、歯ぐきのラインも左右で異なります。
上の前歯にセラネートを付けた日の口腔内正面治療後・2025年10月
治療後。歯ぐきのラインを先に整え、上の歯8本(#14〜24)の比率を設計し直して付けました。前に出ている部分だけを多めに整えました。
状態
上の前歯4本のねじれ・乱れ、狭いV字の歯列、左右で異なる歯ぐきのライン、欠けてすり減った前歯の先端、強く当たる前歯のかみ合わせ(30代前半女性)
選択
上のセラネート8本(#14〜24)、歯ぐきの形成、出ている部分以外は最小限の切削
行わなかったこと
矯正、下の前歯の治療(下の前歯の乱れた並びは残し、のちにホワイトニング予定)
期間
準備から装着まで10日、2回の来院
判断の根拠
乱れの程度が比率の設計で整えられる範囲であり、矯正の期間と比較したうえで患者さまがラミネートを選択

CASE02

小さな側切歯と欠損歯があり、矯正で位置から作ったケース

矯正でセラミックの位置を作ったあと歯ぐきを形成し、仮歯でデザインを試してから前歯6本分をセラミックに

小さな側切歯と残った乳歯、欠損部のために前歯の並びがふぞろいな治療前の口腔内正面治療前・2022年12月
治療前。右の側切歯が小さくとがっていて乳歯が残っており、左の側切歯は生まれつきないため、前歯の大きさと並びがふぞろいです。
矯正と前歯のセラミックを終えたあとの口腔内正面治療後・2026年9月
治療後。矯正で歯ごとに適切な位置を作ったあと、前歯6本分をセラミックで整え、欠損部はブリッジで補いました。
状態
右の矮小歯、残った乳歯、埋伏した右の犬歯、生まれつきない左の側切歯、隣の歯より大きい中切歯(10代後半女性)
選択
矯正でスペースを作る → 歯ぐきの形成 → 仮歯でデザインを試す → 前歯6本分のセラミック(欠損部はブリッジ)
行わなかったこと
根管治療(すべての歯の神経を残しました)
期間
矯正約3年2か月、セラミックの段階は約7週間で4回以上

CASE03

ラミネートを希望して来院されたものの、矯正だけで終わったケース

前歯の部分矯正・ラミネートは行わない

前歯が乱れている部分矯正前の口腔内正面治療前・2021年12月
治療前。歯の形と色は問題なく、悩みの原因は前歯の乱れた位置でした。
ラミネートなしで部分矯正により前歯の並びを整えたあとの口腔内正面治療後・2022年6月
治療後。前歯だけを動かして並びを整えたところ、ラミネートなしで悩みが解消しました。
状態
前歯が乱れている、歯の形と色は問題ない
選択
前歯の部分矯正(セラミックブラケット矯正)
行わなかったこと
ラミネート
期間
約5か月

* 写真は同じ条件で撮影し、患者さまの同意を得て掲載しています。治療の結果と副作用には個人差があります。

02°

前歯の悩みは4つに分けられます

ほとんどは2〜3つが混ざっています。1つずつ分けて見ると、何を先にすべきかが見えてきます。

01位置の問題

前歯が出ている、乱れている、ねじれている、八重歯がある、前歯の中心が顔の中心とずれている。歯が立っている位置が原因のため、矯正が先になることが多くあります。

02形・大きさの問題

前歯が小さい、短い・すり減っている、左右の大きさが違う。歯そのものの形が原因のため、ラミネートで変えることができます。

03色の問題

黄ばんでいる、しみがある。まずホワイトニングを試し、希望の明るさにならない場合や形も変えたい場合は、ラミネートを検討します。

04歯ぐきの問題

歯ぐきが多く見える、左右の高さが違う、歯と歯の間が黒い。歯ぐきの診断が先です。歯ぐきのラインがラミネートの長さを決めるためです。

03°

矯正かラミネートか、このように判断します

1回のご相談で、位置・歯ぐき・かみ合わせを確認し、方法ごとの期間と切削量を比較する5つのステップです。

セファロに頭の骨の基準線、上の前歯の長軸、鼻先とあご先を結ぶ線を引いた画面前歯の角度
横顔のレントゲン(セファロ)に、頭の骨の基準線と上の前歯の長軸、鼻先とあご先を結ぶ線を引きました。上の前歯がどれだけ前に傾いているか、唇がこの線よりどれだけ出ているかを確認します。

STEP 01

前歯がどれだけ傾いているかをレントゲンで測ります

私はまず、横顔のレントゲン(セファロ)で上の前歯の角度と唇の位置を確認します。前歯が前に大きく傾いている場合、ラミネートで下がって見えるようにするには、その分だけ表面を削る必要があります。

なぜそうするのですかラミネートは歯の表面に付ける治療のため、歯が立っている角度は変えられません。角度が大きいのにラミネートだけで合わせようとすると、削る量がエナメル質を超えて神経の近くまで及ぶことがあります。
口腔内スキャンで作った上あごのデジタル模型をかむ面から見た画面スペースの計算
口腔内スキャンで作った上あごのデジタル模型。この模型で、歯と歯の間のすき間をすべて合計した値と乱れの程度をmm単位で測ります。

STEP 02

すき間と乱れの程度をmm単位で計算します

iTero(アイテロ)のスキャンで作ったデジタル模型で、歯と歯の間のすき間の合計と乱れの程度、前歯の中心と顔の中心のずれを測ります。乱れの程度が大きいと、ラミネートで並びを整えるときに乱れた歯を大きく削る必要があります。

なぜそうするのですか乱れた歯をラミネートで一列にそろえるには、内側の歯には材料を足し、外側の歯は削る必要があります。何mmなのかがわかれば、矯正で動かす場合と削る場合のどちらが歯への負担が少ないかを数値で比較できます。
前歯の根とまわりの骨が見えるパノラマX線写真根と骨
根と骨の確認。前歯を動かせる範囲は、根を囲む骨で決まります。

STEP 03

根と骨、歯ぐきを確認して、動かせる範囲を決めます

パノラマと、必要に応じて3D CTで前歯の根とまわりの骨を確認します。成人の方は、歯周病専門医・統合歯科専門医のアン・イルソプ院長が歯ぐきの高さと厚み、炎症もあわせて確認します。

なぜそうするのですか骨が薄い方向へ前歯を大きく動かすと、歯ぐきが下がることがあります。部分矯正でできる範囲なのか、全体矯正が必要なのかは、この確認のあとにお伝えします。
マウスピース矯正の装置を着けた前歯の部分矯正中の口腔内正面部分矯正中
部分矯正でラミネートのスペースを整えたあとの口腔内正面矯正後
前歯の部分矯正の過程。前歯だけを動かして、ラミネートの切削量を減らせる、または削らなくてもよい位置を作ります。

STEP 04

必要であれば、前歯だけを数か月動かします

前歯の部分矯正は通常4〜6か月です。矯正中の見た目が気になる場合は、インビザラインやセラフィンなどのマウスピース矯正で行うこともあります。ラミネートを行う計画であれば、矯正の段階でラミネートの厚みの分だけスペースをあらかじめ残しておきます。

なぜそうするのですかラミネートが入るスペースを矯正の段階で計算しておくと、付けるときに削る量が減ります。矯正が終わってから別に計画すると、この機会を逃してしまいます。
ラミネートのみ、部分矯正後にラミネート、矯正のみの3つの方法について、向いているケース、歯の切削、期間、限界を並べた判断基準の図判断基準
3つの方法を比較する基準。ご相談のときにこの表を別にお見せすることはありません。この基準で判断し、ラミネートのみ、部分矯正後にラミネート、矯正のみの3つをすべてご説明します。

STEP 05

3つの方法をすべてご説明し、選んでいただきます

ラミネートのみ、部分矯正後にラミネート、矯正のみの3つの方法と、それぞれの期間、切削の程度、限界、そしてしなくてもよいことを、始める前にお伝えします。矯正が必要なければ必要ないとお伝えし、そのままラミネートのご相談に進みます。判断結果は初回のご相談当日に口頭でご説明します。

なぜそうするのですか矯正には期間がかかり、ラミネートは歯を削ります。どちらがより大切かは患者さまによって異なるため、私は数値をお見せし、選択は患者さまにしていただくようにしています。

* 診療写真は患者さまの同意を得て掲載しています。人によって一時的な痛みや違和感などの副作用が現れることがあります。

04°

なぜ順序が大切なのですか?

前に出ている前歯をラミネートで下がって見えるようにするには、出ている分だけ歯を削る必要があります。大きく削ると神経に近づくことがあり、削った歯は元に戻せません。

反対に、先に歯を本来の位置へ動かせば、ラミネートを薄くしたり、削らずに付けたりできる場合があります。矯正だけで悩みが解消し、ラミネートが不要になる方もいます。先にラミネートを付けてあとから矯正すると、歯が動いたあとにラミネートの形が合わなくなり、作り直しが必要になることがあります。

05°

治療方法の比較

ラミネートベニアのみ部分矯正の後にラミネートベニア矯正のみホワイトニング・レジンのみ
向いているケース位置は問題なく、形・色が悩み位置と形が混ざっている位置だけが問題で、歯の形・色は問題ない色だけが悩み、またはごく小さなすき間
歯の切削必要な分だけ(ノンプレップが可能な条件あり)削る量を減らす、またはノンプレップ削らない削らない(レジンは最小限)
期間約1週間(ワンデイは1〜2日)部分矯正 通常4〜6か月+約1週間部分矯正4〜6か月、全体矯正は通常1年半以上1〜2週間
来院回数2回矯正中は月に1回+2回矯正中は月に1回2回前後
変わるもの色・形・小さなすき間位置と形の両方位置・かみ合わせ・口元色、小さなすき間
限界突出・かみ合わせはそのまま期間が長くなる歯の色・形はそのまま形の変化は小さい
費用料金表を見る →料金表を見る →料金表を見る →料金表を見る →

06°

セルフチェック

「はい」が2つ以上あれば、ラミネートの前に矯正歯科でのご相談をおすすめします。

07°

副作用と限界

必ずお読みください

・矯正を先に行うと、全体の期間が長くなります。

・部分矯正で動かせる範囲には限界があり、全体矯正が必要と判断した場合はそのようにお伝えします。

・矯正後にはリテーナーが必要です。矯正終了後2年間は、リテーナーのチェックと調整を矯正費用の中で行います。

・歯を動かしている間に、根が短くなったり歯ぐきが下がったりすることがあります。

・ラミネートのみを選ぶと、突出の程度とかみ合わせはそのまま残ります。

FAQ

よくある質問

矯正なしで、ラミネートだけではだめですか?
歯の位置に問題がなければ、ラミネートだけで可能です。前歯が出ている、または乱れている場合は、ラミネートで隠す分だけ削る量が大きくなります。その差を検査結果の数値でお見せしたうえで、選んでいただきます。
ラミネートの前の前歯の部分矯正は、どのくらいかかりますか?
ラミネートの前の前歯の部分矯正は、通常4〜6か月です。動かす距離が大きい場合や、角度と高さをとても細かく合わせたい場合は、装置を追加で調整しながら6か月より長くなることがあります。
矯正を先にしてからラミネートをすると、結局高くなりませんか?
矯正を加えるとその分費用は増えますが、ラミネートの本数が減ったり、ラミネートが不要になったりする場合もあります。方法ごとの費用と期間を並べてお見せします。
ラミネートの前の矯正を、マウスピース矯正で行ってもよいですか?
前歯を動かす量と方向によっては、マウスピース矯正でも可能です。インビザラインやセラフィンなどのマウスピース矯正は、矯正中の見た目の負担が少ないため、ラミネートの前の部分矯正によく使います。
矯正中に、先にラミネートをすることはできますか?
矯正中は歯の位置が変わり続けるため、通常は矯正を終えてからラミネートをデザインします。矯正中に形が気になる場合は、一時的にレジンを足す方法を検討します。
ほかの医院で、ラミネートをするにはたくさん削る必要があると言われました。
たくさん削る必要があるという説明は、たいてい歯の位置の問題をラミネートで隠そうとするときに出てきます。前歯の写真を先に送っていただければ、矯正歯科専門医がまず位置の問題かどうかを確認し、部分矯正で削る量を減らせるかをお伝えします。
矯正が必要ないと判断されたら、どうなりますか?
矯正が必要なければそのままお伝えし、すぐにラミネートのご相談に進みます。同じ日に歯ぐきの確認とデザインのご相談まで行うことができます。
海外に住んでいても、矯正とラミネートの順序を写真で判断できますか?
おおよその方向性は写真で確認でき、正確な判断はレントゲンと口腔内スキャンを行ったあとにします。日程が短い場合は、今回のご来院では判断とラミネートだけを行い、矯正は帰国後に現地で行う方法もあわせてご説明します。

根拠と参考文献

  • キム・ソンミンほか. Influence of different ligation methods on force and moment generation in a simulated condition of the maxillary crowded anterior dentition with linguo-version and rotation. Bio-Medical Materials and Engineering, 2022. doi:10.3233/BME-211288 (乱れた前歯にかかる矯正力と回転力の測定)
  • セラミック歯科の矯正検査と診断: 歯列矯正の代表ページ
COST費用は「治療費用のご案内」1か所にまとめていますラミネート・前歯の費用を見る →

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日本からお越しの方へ よくある質問

渡韓して治療を受ける方からよくいただくご質問です。

セラネートの費用の目安はいくらですか?
セラネートは1本55万〜77万ウォン(税込、素材・加工により)で、日本円では1本約6.5万〜9.2万円が目安です。料金は韓国の方と同じで、イベント期間中は外国人の方を含むすべての患者さまに同じ割引価格が適用されます。現在のイベントはLINEでお問い合わせください。韓国の外国人医療観光客向けの付加価値税還付制度は終了しているため、還付はありません。本数は診断で決まるため、総額は検査のあとにご案内します。料金表を見る
来院回数と、韓国での滞在日数はどのくらいですか?
ワンデイは1〜2日で2回、そのほかのセラネートは約1週間で2回の来院です。矯正・ホワイトニング・歯ぐきの治療を先に行う場合は、その期間が加わります。最終装着のあと、帰国便まで1〜2日の予備日をおすすめしています。装着から約2週間後の点検はLINEの写真で行い、次に渡韓されたときに直接拝見します。
日本語で相談できますか?
はい。日本語でのご相談は、代表院長キム・ソンミンが直接担当します。渡韓前でも、LINEで歯の写真をお送りいただければ事前にご相談いただけます。正確な診断は、来院して検査を受けていただいたあとに行います。
帰国後にラミネートが欠けたり外れたりしたら?
まずLINEで写真をお送りください。外れた場合は、外れたものを保管してください。状態を確認して対応をご案内します。修理や作り直しには来院が必要です。破損時の対応と費用はセラネートの種類によって異なり、治療前にご説明します。
ラミネートの前に矯正が必要な場合、どのくらい通いますか?
ワイヤー矯正は、最初の2回が2週間おき、その後は毎月の来院です。マウスピース矯正は、マウスピースを受け取ったあと2〜3か月に1回の来院です。ラミネートは歯が動いたあとに付けるため、渡韓の計画にこの期間も含めてご検討ください。

※ 治療結果・通院回数・日程には個人差があります。円の金額は2026年10月時点の目安(100円=840ウォンで換算)で、実際のお支払いは為替によって変わります。

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