ひと目でわかる
- 向いているケース
- 矯正を終えた方、または矯正した歯が少しずれてきた方
- 治療の流れ
- 固定式・透明リテーナーの使用 → 定期チェック → ずれたら必要な分だけ調整
- 期間・限界
- 装置を外した後の最初の1年が最も動きやすい時期です。矯正後2年間のチェック・調整は矯正費用に含まれます
詳しい説明
矯正を終えた歯は、歯ぐきの線維が元の位置へ引き戻そうとし、年齢とともに少しずつ動くこともあるため、リテーナー(保定装置)を使って位置を保つ必要があります。通常は前歯の裏側に付ける細いワイヤー(固定式リテーナー)と、夜に着ける透明リテーナーを併用し、装置を外した後の最初の1年に歯が最も動こうとします。セラミック歯科では、矯正が終わってから2年間、リテーナーのチェックと調整を矯正費用の中で行います。すでにずれている場合は、どこがどれだけ動いたかを確認し、リテーナーの調整・部分的な再矯正・全体の再矯正のうち、必要な分だけをおすすめします。
01°
装置を外した日と数年後、リテーナーが生んだ違い
リテーナーを続けて使った場合と、リテーナーが外れたり着ける時間が足りなかったりして再び動いた場合を、実際の症例でご紹介します。再び動いたときにどのように戻したかもあわせて記載しました。
CASE01
リテーナーを続けて使い、数年後もそのまま保たれている例
固定式+夜の透明リテーナー・定期チェックで外れることなく維持
装置を外した日・2018年10月 矯正装置を外した日の口の中の正面。
7年後・2026年6月 同じ患者さまの7年後のチェック写真。固定式と透明リテーナーを続けて使い、歯並びはほぼそのまま保たれています。
- リテーナー
- 上下の前歯の裏側に固定式+夜の透明リテーナー
- チェック
- 1年に1回
- 経過期間
- 約7年7か月(2018年10月 → 2026年6月)
- 追加の処置
- なし
- 注意点
- リテーナーを使っていても、年齢とともにごく小さな変化は起こることがあります。
CASE02
前歯が1本回転し、犬歯の後ろにすき間ができた例
再矯正で戻した後・前歯の裏側に固定式リテーナーを装着
見つかったとき・2024年10月 上の歯列の咬合面。中央の前歯が1本回転し、左の犬歯の後ろにすき間ができていました。
処置後・2025年5月 処置後。回転した前歯と犬歯の後ろのすき間を戻し、前歯の裏側に固定式リテーナーを付けました。
- 原因
- 固定式リテーナーが一部外れていたのに気づかずに過ごしていたこと
- 選択
- 回転した前歯とすき間だけを部分的に再矯正した後、固定式リテーナー
- 行わなかったこと
- 全体の再矯正(奥歯のかみ合わせはそのままだったため)
- 期間
- 約7か月(2024年10月 → 2025年5月)
- わかったこと
- 舌で触ったときに浮いた感じがあれば、すぐにご連絡いただくことで小さな処置で済みます。
CASE03
透明リテーナーを数か月着けず、前歯のすき間が再びできた例
前歯の部分的な再矯正・終了後に固定式リテーナーを追加
再来院時・2016年1月 透明リテーナーを数か月着けなかったため、上の前歯の間に再びすき間ができた様子。
再矯正後・2016年5月 部分的な再矯正の後。前歯の間のすき間を再び閉じました。
再来院時・咬合面 同じ日の上の歯列の咬合面。中央の前歯の間が開いています。
再矯正後・咬合面 再矯正後の咬合面。今回は前歯の裏側に固定式リテーナーを追加しました。
- 原因
- 透明リテーナーを数か月着けなかった
- 選択
- 前歯の部分的な再矯正の後、固定式リテーナーを追加
- 行わなかったこと
- 全体の再矯正(奥歯のかみ合わせはそのままだったため)
- 期間
- 約4か月(2016年1月 → 5月)
- 注意点
- 固定式リテーナーが外れると再びすき間が開くことがあるため、定期チェックが必要です。
* 写真は同じ条件で撮影し、患者さまの同意を得て掲載しています。治療の結果と副作用には個人差があります。
02°
矯正した歯は、なぜまたずれようとするのでしょうか?
再びずれるのは失敗というより歯の性質です。そのため、リテーナーを矯正計画の最終段階と考えています。
01歯ぐきの線維が引っ張る
歯を取り囲む歯ぐきの線維は、歯が動いた後もしばらく元の位置へ引き戻そうとします。回転していた歯では特に強く、骨が新しい位置に落ち着くまで数か月かかります。
02リテーナーを着ける時間が足りない
決められた時間だけ着けないと歯が少しずつ動き、長く着けないとリテーナーが合わなくなって再び着けにくくなります。
03固定式リテーナーの脱離
前歯の裏側のワイヤーが1か所外れただけでも、その場所から歯が動き始めます。痛みがないため、気づかずに過ごしてしまうことがよくあります。
04成長
あごがまだ成長している時期に矯正を終えると、その後の成長でかみ合わせが変わることがあります。
05舌・唇の癖
つばを飲み込むときに舌で前歯を押す癖は、閉じたすき間を再び開かせることがあります。
06年齢による変化
矯正の有無にかかわらず、歯は一生少しずつ動き、特に下の前歯は年齢とともに重なりやすくなります。歯ぐきの状態も影響します。
装置を外した直後の数か月が最も動こうとする時期で、その後も変化はゆっくり続きます。
固定式リテーナー 固定式リテーナー。前歯の裏側に細いワイヤーを各歯に接着しておくため、表からは見えません。
透明リテーナー 透明リテーナー。歯の形に合わせて作る薄い透明なマウスピースで、主に寝るときに着けます。
| 固定式リテーナー(前歯の裏側の細いワイヤー) | 透明リテーナー |
|---|
| 位置 | 上下の前歯の裏側に接着 | 歯全体を覆うマウスピースを取り外して着ける |
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| 見え方 | 表からは見えない | 近くで見ると少し見える |
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| 着ける時間 | 接着しておくので別に着ける必要はない | 最初の1年は特に寝るときに毎日、その後も主に寝るとき |
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| 長所 | 着け忘れがない、前歯を常に支える | 奥歯まで全体を支える、外して洗える |
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| 注意点 | 一部だけ外れても気づかないことがある、ワイヤーの周りに歯石がたまりやすい | 着ける時間が足りないと合わなくなる、熱いお湯で変形する |
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| 寿命 | 外れなければ長く使えるが、外れたら付け直す | 使ううちにすり減ったり変形したりするため、通常は数年ごとに作り直す |
|---|
たいていは2つを併用します。前歯は固定式が支え、夜に着ける透明リテーナーが歯並び全体とかみ合わせを守ります。ワイヤーの入ったラップアラウンドリテーナーを使うこともあり、透明リテーナーより丈夫な傾向があります。
04°
装置を外した後はこのように管理します
装置を外す日から2年間のチェック期間が終わった後まで、5つの段階があります。段階ごとに何を確認し、なぜそうするのかを、実際の診療写真とともにまとめました。
口腔内スキャン 矯正装置を外した後にiTero(アイテロ)でスキャンした下の歯列。このデジタルモデルでリテーナーを作ります。
STEP 01
装置を外す日にスキャンし、1週間後にリテーナーをお渡しします
矯正装置を外し、歯の表面に残った接着剤をなめらかに整えた後、その日のうちにiTero口腔内スキャンで歯並びの型を取ります。このスキャンで作ったリテーナーを1週間後にお渡しし、着け方と着ける時間をご説明します。
なぜそうするのですか装置を外した直後は、歯が最も動きやすい時期です。装置を外した日の歯並びをそのまま型取りしてこそ、その位置にぴったり合うリテーナーを作ることができます。
記録 装置を外した日の歯並びをiTero口腔内スキャンで残した画面。後で何mm動いたかを比べる基準になります。
STEP 02
終わった日の歯並びをデジタルで残しておきます
リテーナーを作るために撮った、装置を外した日のスキャンは記録としても保管します。リテーナーを紛失したときに作り直す基準になり、後でずれたように感じたときには同じ方法でスキャンして重ねて比べます。
なぜそうするのですかずれたかどうかは、目で見るだけでははっきりしないことが多いです。終わった日の記録と数字で比べると、本当に動いたのか、どの歯がどれだけ動いたのかがわかります。
STEP 03
決まった間隔でチェックします
装置を外した後、1か月・3か月・6か月にチェックし、その後1年たったところでもう一度チェックします。チェックでは、固定式リテーナーが1本ずつ付いているか、透明リテーナーがぴったり合っているか、歯石がたまっていないかを確認します。
なぜそうするのですか固定式リテーナーは1か所外れただけでは痛みがないため、ご本人は気づかずに過ごしがちです。外れたのを早く見つければ付け直すだけで済みますが、見つかるのが遅れると再矯正が必要になることがあります。
STEP 04
2年間のチェック期間が終わった後も、リテーナーは使い続けます
矯正が終わってから2年間のリテーナーのチェックと調整は、矯正費用に含まれます。その後も、夜に透明リテーナーを着ける習慣を長く続けることをおすすめします。チェックは通常1年に1回受けることをおすすめし、そのときに固定式リテーナーもあわせて確認します。
なぜそうするのですか歯は矯正の有無にかかわらず、一生少しずつ動きます。リテーナーをいつまで着けるべきかという問いへの最も正直な答えは、「今の歯並びを守りたい間」です。
ずれたとき・2026年2月
戻した後・2026年8月 再びずれた例。下の前歯の裏側の固定式リテーナーが外れた後、前歯が1本前に押し出され(左、黄色の印)、下の前歯の部分的な再矯正で約6か月で戻しました(右)。
STEP 05
すでにずれている場合は、動いた分だけ戻します
どの歯がいつから動いたのか、今のリテーナーが合っているか、終わった日の記録と比べてどれだけ動いたか、歯ぐきと歯根の状態はどうかを順に確認します。その結果に応じて、リテーナーの調整、部分的な再矯正、全体の再矯正、経過観察の中から選びます。
なぜそうするのですか少しずれただけなら、最初から矯正をやり直す必要はありません。小さな変化はリテーナーを作り直して合わせるだけで戻せる場合があるため、最も小さな処置から検討します。
* 診療写真は患者さまの同意を得て掲載しています。人によって一時的な痛みや違和感などの副作用が現れることがあります。
矯正が終わってから2年間のリテーナーのチェックと調整は、矯正費用に含まれます。その後にかかる費用の基準も事前にお伝えします。
- 2年間は矯正費用に含む ・矯正が終わってから2年間のリテーナーのチェックと調整は、矯正費用に含まれています。
- 2年以降の固定式の再接着 ・2年が過ぎた後に固定式リテーナーが外れた場合は、付け直す費用がかかります。
- 透明リテーナーの作り直し ・あまり着けずに合わなくなった場合や、破損・紛失した場合は、作り直す費用がかかります。
- 金額 ・治療費用のご案内ページに記載しています。
06°
すでにずれている場合、どの方法が合っていますか
| リテーナーの調整・作り直し | 部分的な再矯正 | 全体の再矯正 | 経過観察 |
|---|
| 向いているケース | ずれてから間もない小さな変化 | 前歯の数本が目立ってずれている | かみ合わせが合わない、または複数の場所がずれている | ご本人が気にならないごく小さな変化 |
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| 期間 | 通常数週間〜数か月 | 通常3〜6か月 | 通常1年以上 | 定期チェック |
|---|
| 限界 | 大きく動いた歯は戻しにくい | かみ合わせ・口元は変わらない | 歯根・歯ぐきの状態によって範囲が限られる | その間にさらに動くことがあるため、チェックが必要 |
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| 費用 | 料金表を見る → | 料金表を見る → | 料金表を見る → | 定期チェック |
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再矯正については 再矯正のページで詳しくご案内しています。
必ずお読みください
・リテーナーを使っていても、年齢とともにごく小さな変化は起こることがあります。
・固定式リテーナーの周りは歯石がたまりやすいため、デンタルフロスと定期的な歯石取り(スケーリング)が必要です。
・固定式リテーナーが一部だけ外れると、その場所の歯が動いたり、まれにワイヤーにかかった歯が望まない方向に傾いたりすることがあります。チェックで確認します。
・透明リテーナーは熱いお湯で変形し、使ううちにすり減るため、作り直しが必要になることがあります。
・長く着けずに合わなくなったリテーナーを無理に着けると、歯や歯ぐきに負担がかかることがあります。きつくて痛い場合はご連絡ください。
ほかの歯科医院で矯正を終えた方も、リテーナーのチェックとご相談を受けていただけます。外れた固定式リテーナーの付け直しや透明リテーナーの作り直しを行い、費用はご相談時にご案内します。
矯正のリテーナーはいつまで着ける必要がありますか?
歯は矯正の有無にかかわらず一生少しずつ動くため、今の歯並びを守りたい間はリテーナーを使うことをおすすめします。装置を外した後、最初は長い時間着け、その後は主に寝るときだけ着ける形に減らしていきます。一定期間が過ぎたら、週に1〜2日、寝るときだけ着ける程度まで減らします。
この質問について詳しく見る →固定式リテーナーが外れました。どうすればいいですか?
固定式リテーナーが外れた場合は、次のチェックを待たずに早めにご連絡ください。矯正が終わってから2年以内であれば、矯正費用に含まれるチェックとして付け直し、2年が過ぎた後は付け直す費用がかかります。
矯正のリテーナーを紛失しました。
リテーナーを紛失したり破損したりした場合は、作り直す費用がかかります。作り直すまでの間に歯が動くことがあるため、できるだけ早めのご来院をおすすめします。金額は治療費用のご案内ページに記載しています。
矯正費用に含まれる2年間のリテーナー管理には、何が含まれますか?
セラミック歯科で矯正を終えた後、2年間はリテーナーのチェックと調整を矯正費用の中で行います。あまり着けずに合わなくなった場合や、紛失・破損で作り直す場合は費用がかかります。
矯正後に少しずれましたが、リテーナーで戻せますか?
ずれてから間もない小さな変化であれば、リテーナーを作り直したり調整したりして戻せる場合があります。大きく動いている場合は部分的な再矯正が必要になることがあるため、まず終わった日の記録と比べて確認します。
ほかの歯科医院で矯正しましたが、リテーナーだけお願いできますか?
ほかの歯科医院で矯正を終えた方も、リテーナーのチェックとご相談を受けていただけます。まず今の歯並びの状態を確認し、リテーナーを新しく作るか、ずれた部分を先に整えるかをお伝えします。
親知らずのせいで、矯正した歯がずれますか?
親知らずが生えてくるときに前の歯を押して前歯が重なる、という考えは広く知られていますが、親知らずだけで前歯がずれるという根拠ははっきりしていません。前歯が再び重なるのには、リテーナーの使用状況や年齢による変化のほうが大きく影響し、親知らずは別に状態を見て抜くかどうかを決めます。
固定式リテーナーがあっても、歯みがきはきちんとできますか?
固定式リテーナーの周りは歯ブラシだけでは磨きにくく、歯石がたまりやすくなります。フロススレッダーや歯間ブラシでワイヤーの下を磨き、定期的なスケーリングのときにあわせて管理すれば大丈夫です。
COST費用は「治療費用のご案内」1か所にまとめています歯列矯正の費用を見る →
FROM JAPAN
日本からお越しの方へ よくある質問
渡韓して治療を受ける方からよくいただくご質問です。
矯正の費用の目安はいくらですか?
費用は装置によって異なります。たとえばメタル矯正は480万ウォン(約57万円)、セラミックブラケット矯正は600万ウォン(約71万円)、インビザラインは850万ウォン(約101万円)、裏側矯正は860万ウォン(約102万円)です。矯正費用には、精密検査、抜歯(親知らずを除く)、ミニスクリュー、基本のリテーナー、2年間の保定管理が含まれます。検査だけを受けて矯正を始めない場合は5万ウォン(CTが必要な場合は10万ウォン)です。リテーナーを後で破損・紛失して作り直す場合は別途費用がかかります。料金は韓国の方と同じで、総額は治療を始める前にご説明します。
料金表を見る日本から通いながら矯正できますか?
計画を立てれば可能です。ワイヤー矯正は調整のための来院が続き、最初の2回は2週間おき、その後は毎月の来院が必要です。マウスピース矯正は通院の負担が少なく、マウスピースを受け取ったあとは2〜3か月に1回の来院で、来院の合間は気になることがあるときだけ写真で確認します。どの方法が合うかは、診断のときに代表院長が直接ご説明します。
日本語で相談できますか?
はい。代表院長キム・ソンミン(矯正歯科専門医)が日本語で直接ご相談・診断を担当します。東京医科歯科大学の矯正科で研修し、同大学院で博士号を取得しました。渡韓前でも、
LINEで歯の写真をお送りいただければ事前にご相談いただけます。正確な診断は、来院して検査を受けていただいたあとに行います。
装置が外れたり痛みが出たりしたとき、また矯正が終わったあとはどうなりますか?
矯正後は歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こることがあるため、リテーナー(保定装置)が必要です。2年間の保定管理は矯正費用に含まれます。帰国後に装置が外れたりワイヤーが当たって痛いときは、
LINEで写真をお送りください。状態を確認して対応をご案内します。修理には来院が必要な場合があります。
帰国後にリテーナーが壊れた、または歯が動いてきた気がします。どうすればいいですか?
LINEで写真をお送りください。状態を確認して対応をご案内します。リテーナーを作り直す場合は別途費用がかかり、来院が必要になることがあります。
※ 治療結果・通院回数・日程には個人差があります。円の金額は2026年10月時点の目安(100円=840ウォンで換算)で、実際のお支払いは為替によって変わります。
治療の結果と副作用には個人差があります。
リテーナーの様子がおかしいときは、まず写真でご相談いただけます